別れを告げるメッセージを送って、

とうとう唯くんから返信が来た。


心臓が嫌な程ドキドキいっている。

冷や汗も止まらず、

怖さで手が震える。



メッセージを見ると...


唯『そっか。
望和は、それでいいの?』


意外とアッサリとした返信だった。



私は、


『うん』


と返信した。


この返信は、自分でも冷たいなと思ってた。

うん

だなんて、今まで唯くんに優しくしてもらっていたくせに...

自分はなんてひどい人間なんだろうか。


唯『俺は嫌だけれど
望和がそう言うなら...』


望和『うん』




唯『今までありがとう』

唯『大好きでした』



この返信を見た瞬間、

RINEでこんなにアッサリ別れが成立したことに

今の時代はなんて便利なんだろう

と思った。


画面上のやり取りだけで...

私達

本当に別れたんだ...。



こんなにアッサリ


別れれるんだ...。


私は、唯くんからのそのメッセージに

返信しなかった。


しなかった

というか、


できなかった。


こころのどこかで


後悔している自分がいた。


直接、別れを告げていれば...


なにか、変わっていたはずなのに。


画面上のやり取りだけでは、


伝わらないことだってあるのに。