────
勉強を再開。
「今度はちゃんと、唯くんの話...聞きます」
「うん。
俺も一生懸命教えるから、望和も一生懸命聞いてね?」
「もちろん!!集中して聞きます!!」
「うん。偉い!!」
やっぱり唯くんの顔をみるとドキドキする。
でも、唯くんパワーをさっきもらったし。
この図書館デートを無駄にしたくないからきちんとテスト勉強、頑張らなきゃ。
「私、唯くんとの勉強時間、無駄にはしない!!」
「ありがとう。お互い頑張ろうね!!」
「うん!!」
────
あれから私は、唯くんに数学を教えてもらい...ワークを解くこと1時間が経過。
「よし。望和、丸つけするよ?」
「おっ、お願いします!!」
「さてさて...」
唯くんの丸をつけるシャッというペンの音が聞こえる。
ワークには、丸だらけ...!!
「望和...凄いじゃん!!」
「ゆっ、唯くんのお陰です!!」
わぁああ!!感動的だ。
数学の問題でこんなに正答率が高いのは初めてだ。
唯くんパワー恐るべしですなぁ。
「唯くんの教え方、本当に分かりやすかったです!!」
「ほんと?嬉しい。
そう言ってくれてありがとう。」
照れくさそうに顔を赤らめる唯くんの姿。
爽やかさにも可愛いさあり。
「これで、数学のテスト70点くらいとれるかも!!」
「家でも勉強をすれば70点以上はとれるはずだよ。お互い頑張ろうね。」
「うん!!
...ところで、唯くんは毎回、数学のテストの点数はどのくらいなの?」
「うーん、このまえの中間テストは92点だったかな(笑)」
?!
やっぱり頭いいんだ...。
頭いいから唯くんは、この高校に余裕で入れたのか。
さすが。
私なんて足元にもおよばない...。


