「ね、望和。図書館に早く入ろ!!」



「うん!!」



図書館へ勉強しに来たのに...なんか変な気分。





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静かな図書館。



私の隣には、唯くん。




「望和が苦手な教科って何?」




「...す、数学...ですっ。」




「数学か。おっけー。
俺で良かったら教えるよ?」




「えっ?!いいの!!」



「いいよ!!」




「わぁ...ありがとう!!
じゃ、二次関数のとこお願いします。」




「分かった。じゃあさっそく...」



そう言ってノートを開き始める唯くんの仕草。



指...細くてキレイだなぁ...。



まつ毛も長くて...やばい、勉強に集中しなきゃ。



「まず、公式...書くね。」



シャーペンを持ってサラサラと文字を書いていく唯くん。



「わ...!!唯くん、字がきれいだね。」



「全然そんなことないけど…ありがと」




照れてる唯くんの姿。


やっぱり可愛い。



ああ、この調子で数学ちゃんと理解できるのかしら←。



でも、ちゃんと唯くんが教えてくれることになってるから聞かなきゃね。