ホッとした私は、自分の机にうつ伏せていた顔をあげた。



────?!



なっ、なんてことでしょう。


いや...見間違えだよね?


目の前にまさかるるがいるなんてそんな...。


私は、また自分の机に顔をうつ伏せた。



その時だった────。



「望和...?」



その声に私は、バッと顔を上げた。



これは幻聴でもない幻覚でもない。



夢でもない。


私の目の前に、本当にるるがいる。




────でも、今来たばっかりだよね。


うん。


さっき、私が星莉ちゃんと話していた時はいなかったはず...。



「望和ちゃん...あの、誰にも言わないとか言ったけど...るるちゃんに聞こえていたみたいだよ?」



...え?


えええっ?!



「き、聞こえていたって何が.....?」



訪ねたものの、心臓がバクバクいう。


冷や汗がどんどん溢れ出す。