気がついた時には、私は玄関にいた。 普通、漫画とかなら屋上なんだろうけれど うちの高校は屋上は、立ち入り禁止だ。 ……というか、カバン持ってないからこのままでは帰れない。 教室に戻らなきゃ。 もうさすがに、唯くんは部活だよね。 私は帰宅部だけれど、 唯くんは確か卓球部だった気がする。 誰も居ないだろうと思いながらも、私は教室に戻った。 ────唯くんがいた。 唯くんが、私に気づくと話しかけてきた。