「星莉ちゃんの視線...さっきから物凄い感じるんだけれど、どうしたの?」
「だって...あっ!!るるちゃん来た!!」
るるがお弁当を持って、こっちへ向かって走ってくる。
...と思いきや、るるがその場に立ちすくんだ。
るるの目線の先は...
ドアの前にいた唯くん。
るるは、獲物を見つけたライオンのように唯くんへ向かって突進した。
「...いった。いきなり突進してきて...どうしたの?」
「どうしたの?.....じゃない!!!
おら佐々木!!望和のところへゴー!!」
「...え?」
唯くんが凄く動揺している。
...唯くん、なんかごめんなさい。
私は、心の中で唯くんに謝った。
「も〜望和!!今、返事しちゃいなよ〜!!」
るるがは、はずんだ声でそう言うと隣にいた唯くんの背中を押した。
「...え?ちょ、廊下に俺を押し出してどうしあの?」
「女々しい声なんか出さなくていいからっ、望和のとこにいきなさいっ!!」
「...えっ?!ちょ、るる?!」
ま、待って...星莉ちゃん?!
星莉ちゃんが、るるがいるドアの向こう側へ軽やかに走っていった。
────と思いきや、バンっと教室のドアが閉まる。


