わたしの初カレ。




るるが自分のクラスへ帰ると、私と星莉ちゃんも教室へ戻った。




「ねえ、望和ちゃん...。
望和ちゃんは、唯くんのことが好きなんだね!!」




「...へっ?!い、いやぁ...」




「私には隠さなくていいんだよ?!」




「せ、星莉ちゃん...」




星莉ちゃんがこんなに真剣な表情をしてるところ、なんか久しぶりに見たなぁ。




「実は...唯くんとより戻したいなって思ってるんだ。でも、るるが...。」




「やっぱり。
そうだよね...、るるがね...。」




────キーンコーンカーンコーン...



「あっ!!また、SHR後はなそう!!」



そして、私達はそれぞれ自分の席へついた。




────



「...じゃあ、期末テスト前でもあるので体調管理には気をつけなさい」



先生の『期末テスト前』という言葉が刺さるなぁ...。


私、唯くんのことばかり考えててテストのこと忘れてた...。





あっ、先生と目が合った。



...やばい、苦手な数学、頑張らないと...。




先生の話も終わり...SHRも終わった。



前の席である星莉ちゃんと目が合う。



私は、さっそく星莉ちゃんと廊下へ出た。




「望和ちゃん!!」



ガッと、星莉ちゃんから肩をつかまれた。



「はっ、はいっ!!」



「この際、唯くんとよりを戻したいって思ってること言おう!!」




「...へっ?!ムリムリ!!こわい...」




「唯くんのこと、好きなんだよね?!」



私は、こくっと頷く。



その所へるるが走ってきた。