私は、恥ずかしがりながらも唯くんを見た。

唯くんと、目が合う。

唯くんは、じっと私を目を逸らすことなく見ている。


────キーンコーンカーンコーン


あっ、授業はじまりのチャイムだ。

私は、モヤモヤしたまま授業を受けることになった。


数学の授業。

全然、耳に入ってこない。

結局、
私が唯くんを好きだということを知って
唯くんがどう思っているのかまだ分からない。