桃華に、唯くんと別れることになった原因を話そう。



るると星莉ちゃんには、言えなかった自分の気持ち...桃華にならきちんと言えるかもしれない。



他校の桃華になら、話しやすい内容だ。




私は、授業中やるるや星莉ちゃんと話している時も桃華にどんな事を話そうかとばかり考えていた。




そして、長く感じたこの期間。



ついに今日、桃華と話す日がきた。



私はドキドキしながらも桃華の家の前に立つ。
そして、家のインターホンのチャイムの鳴らした。


桃華の『はーーい』と言う明るい声が聞こえてきた。



ドアを開けて私を家に招き入れてくれる桃華の姿を見て思わず、涙が出てしまった。




私の目の前で、桃華が動揺する。



泣いてごめんね...でも、やっと自分の本当の気持ちを隠さずに言える日がくるのが嬉しくて...。



そう言いたかったのに言えなかった。涙が止まらない。



桃華が、私の背中をなでなですると


「とりあえず、私の部屋まで行こう」


と言って、桃華の部屋まで誘導してくれた。



桃華が部屋に用意してくれていた、可愛いウサギのクッションの上に座った。


ふわふわしていて温かい。


桃華が持ってきてくれた、オレンジジュースを飲みほすと不思議なことに落ち着いた。