『私はヴァンパイアです‼‼‼‼‼‼』
 …と、言いたげな格好をしている。

 赤い瞳に小さな牙。マントにツバサ。

 …典型的なヴァンパイアだった(たぶんそのつもり)。

 …マントはないでしょ。

「…お前は、…速水 …湖、…か?」

 …危ない奴だ。

 少し後ずさった。

「そうですけど、何か?誰なの?」

「俺は…、お前の…。」

 あたしの…?

「……いいからついてこい。」

 …、…いやいやいや‼得体の知れない奴に誰がついて行くのよ?

「嫌です。」

「来い。」

「いきませ「バサッ‼」

 …‼‼