向日葵
詩・短歌・俳句・川柳
完
0
蛍石 奈央/著
- 作品番号
- 1369766
- 最終更新
- 2016/09/22
- 総文字数
- 0
- ページ数
- 0ページ
- ステータス
- 完結
- PV数
- 0
- いいね数
- 0
君はとても暖かい陽射しの様な人。
君と居ると身体中の水分が沸騰しているかの様。
心臓が締め付けられる。動悸が増す。体温が上昇し、喉が渇く。
一体何の病に侵されたと言うのだ。
自明だった。
零された愚問は波紋を成しながら脳内へと広がる。
そして、その波紋はすぐさま“病”の症状を悪化させる。
君しか映らなくなった壊れた私のレンズ。
私の姿を決して映す事の無い君のレンズ。
君のレンズに映るのは君と同じ暖かい人。
伝わらなくても良い。実らなくても良い。
幸せそうな君を映してシャッターを切る。
届かない太陽を見つめ続ける。
私は向日葵。
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