そして、


「私、告白してくる」
ある日、ついにそう告げた。


「うん」

真逆の気持ちで微笑む私。




──それでいいの?
私の別の声が、聞こえる。

後悔はしないの?
それで納得するの?
あなたは幸せになるの?

──友達と、正々堂々にならない、の?


頭が、ぐるぐる、ぐるぐる。

でも、だって、勝ち目はない。
ただ見守るしかない。
状況を飲み込むしかない。
私は逃げてなんか──

……逃げてなんか

逃げてなんか

いない?


だめだ。
私の心が叫ぶ。

だめだよ。
諦めないで。
諦めちゃ、ダメ。





私は、去っていこうとする友人を呼び止めた。