えーっと、何がおかしいのでしょうか?

ただ名前を呼んだだけなのに笑われてしまった意味が全くわかりません。

「小春ちゃん」

「はい、わわっ…」

朝比奈さんがあたしに抱きついてきた。

そのせいで危うくベッドから落ちそうになったけれど、何とか持ちこたえた。

よくよく考えたら、シングルベッドに2人と言うのはない。

「欣一さん、このままだとあたしは落ちます」

「えっ…ああ、ごめんごめん」

朝比奈さんはあたしから離れた。

「でも嬉しいんだよね、小春ちゃんが俺の名前を呼んでくれたから」

朝比奈さんはクスクスと笑いながら言った。

「さすがに狭いシングルベッドに2人で寝ると言うのはちょっとないかもね。

そうだ、新しいベッドを買わない?

明日は休みだし、いいダブルベッドを探しに行こうよ」

そう言った朝比奈さんに、
「結構です、あたしが自分の部屋に行けばいいだけの話なので」

あたしは言い返した。