どこかの店に入ってデザートを食べようかと言う話になっているけれど、レストラン街の行列はまだ続いていたので映画を見てからにしようと言うことになった。

「まだ結構時間があるね」

朝比奈さんが声をかけてきた。

「そうですね」

あたしは返事をした。

チラリと、あたしは自分の手に視線を向けた。

先ほどのスンドゥブの店を出たとたん、朝比奈さんはまた手を繋いできた。

いつまでこうしているつもりだろうか?

家を出てからだいぶ時間は経っているけれど、あたしはまだなれないでいた。

もういい加減に話してくれたっていいじゃない。

あたしは隣にいるんだから、そろそろ離してくれてもいいでしょう?

手を振って解放を求めるけれど、繋がれているその手が離れることはなかった。