「俺もツッコミをする時はあるよ。

よくドラマを見て、わかるわーとかバカヤローって言う時があるから」

「あー、そうですか…」

オヤジかよ、オバハンかよ。

このツッコミは心の中で留めておくことができたのでホッとした。

「ヒーローの妹が好きなんだよね。

美人でスタイルもいいんだけど、意外にも恋には臆病で長い間仲良くしている男友達に告白することができなくて」

「あたしは末っ子の弟の方ですかね。

好きな人に対して素直になれなくて、それ故にちょっかいを出して…」

ここまで話して我に返って、朝比奈さんに視線を向けた。

「それで?」

朝比奈さんは嬉しそうに続きを促してきた。

いかん、調子に乗った…。

「14時までまだ時間がありますね」

あたしは話題を変えた。

「えっ…じゃあ、先にお昼ご飯を済ませようか」

話題を変えられたと言うのに、朝比奈さんは上手に対応してくれた。