Leben〜紫陽花の強い覚悟〜

「行かない」


説明が終わり改めて断る。


「そうなるとまた必然的に僕になっちゃう訳?」


「その他の雑務は神崎の仕事」


書類を引き受けた際に交わした条件。


「講演会は雑務なのかな?」


「私にとっては1番の雑務」


話したところで私に利益はない。


ムダな時間を過ごすことになるだけ。


「なんなら2人で行っても良いんだぞ?」


「2人で行ったらヘリが飛べなくなる。

行く気は全くないけど」


講演会よりもヘリに乗りオペに入りたい。


「ふー…じゃあ僕が行くよ。

神那ちゃん、その代わり貸し1ね?」


「だったら私が行く。

その間の私の分の書類、全てやってくれるんでしょ?

神崎の分も含まれてるから実質2人分だけど」


ニッコリ、と残っている書類の束を指差す。


「な、なんでもないよ。忘れて」


すぐに顔色を変える神崎。


神崎の中ではデスクワークが何よりも嫌いらしい。


「やっぱり神崎か。

じゃあ明日頼んだぞ」


「はーい」


白衣を翻しながら帰って行く青島。