Leben〜紫陽花の強い覚悟〜

「俺は………」


口内の水分が急激に不足し、パサパサになる。


「俺は…」


上手く言葉が発せない。


自分の決断を口にすることが、こんなにも難しいことだったとは。


覚悟が要る。
















「ふーっ……………俺は。


俺は救命に残ります」


ゆっくりと深い息を吐き出し、心を落ち着けてからしっかり神那先生の目を見て告げた。


「尊敬する神那先生にそう言って貰えるのは正直嬉しかったです。

でも、俺は救命が良いんです。

救命で神那先生から物事を学びたい、救命でより多くの技術と知識を身につけたい。




俺の目標は救命のフライトドクターになることです。

その為にはどんな困難でも乗り越えてみせます」


初めて聞く水原の強い口調。








「ふっ…」


神那の口からも自然と笑みが零れた。