Leben〜紫陽花の強い覚悟〜

「お願いね。

まだ言いたいことあるけど、それはこれが終わってからにするよ」


「そうして」


踵を返す神崎を横目に、ストレッチャーと共に中へ走って行く。







「水原、そっちはどう?」


「あと縫合だけです」


「そう。


CT、点滴準備して」


「はいっ」


簡易に消毒、止血を済ませCT室へと向かう。


「CT撮ったら戻って来て。

水原、そのあとラインとって」


「は、はい」


ピピ…。


『患者情報を伝えます。

患者は60代男性、名前は不明や。

胸部に鉄片が刺さってる。

バイタル67、呼吸数30、SpO2は80』


「了解。

気をつけて搬送して」


「青島、水原のフォロー宜しく。

私はヘリの患者のオペに入る。

残りの患者は二人だと思う」


「あぁ、任せろ。

霜月も頑張れよ」


「当然」


再びヘリポートに走って向かい、ヘリの到着を待つ。


「オペになりますか?霜月先生」


「なる。

このままオペに入って」


「分かりました」