「おはよう、昨日はありがとう」


「いえ!」


「どう致しまして〜」


「おおきに」


「書類もやっておいたよ」


「神崎が?」


あの書類嫌いの。


「そうそう。

純さんてばやれば出来るんやで?

結局俺や水原よりもこなしてはったし」


「そう」


普段からやれば良いのに。


「神那ちゃ…」






ドゴンッ‼︎






耳をつん裂くような騒音。


まるで何かが追突、もしくは墜落したかのような。


どちらにしろ嫌な予感しかしない。




ステーションに緊張が走る。



「なっ、何事ですかね⁉︎」


「慌てない。

慌てても良いことなんか1つもないから」


「は、はい」


「俺確認取って来ますわ。

皆はここで待機しとってや」


「待って!」


ステーションを出ようとする藤代を呼び止める。


「なんでなん?

状況確認は早い方がええやろ」


「電話」


タイミングを計ったかのように、ちょうど電話が鳴った。