Leben〜紫陽花の強い覚悟〜

「根拠は?」


ステーションへと続く長い廊下を並んで歩く。


「神那先生の身近な話で例えるなら…そうですね。

目の前に瀕死の患者が居るとします。

助かる見込みのない、まもなく失われる命です。

するだけムダだと分かっていても処置したいって思いません?

自分に利益はなく、逆に時間や体力を消費するだけ。

それでも出来る限りのこと、もしくは楽にしてあげたい。

そう思いませんか?」


得意気語るフェロー。


「…私は多分そうすると思う」


その場面を想像するまでもなく、自分なら確かな確率で救命措置もしくは痛みを取るだろう。


「ですよね!

神那先生ならそう答えると思ってました。

それにもう少し別の話をするなら恋愛ですよ」


「は?」


恋愛?