Leben〜紫陽花の強い覚悟〜

「そんなことはどうでも良いから彼を突き落とした人呼んで。

その人に直接話聞くから」


「え?ちょ、ちょっと!神那先生⁉︎

突き落としたって…」


「な、何言ってるんです?先生。

突き落としただなんて…」


同じような反応をする2人。


誰かを庇ってなんの得になる。


「そっちこそ何言ってるの?

あの子は突き落とされた、突き落とした人は当然警察へ突き出すべき」


それが普通。


犯罪だから。


「生徒を売れって言うんですか‼︎」


そんなに声を荒げられても考えを変える気はさらさらない。


周りに人も居ないから騒がれても問題はないし。


それに…。


「突き落とした人生徒なんだ」


あっさり話しちゃってるし。


「あ…」


しまった、と言う顔になる。


「いや、その…」


今更誤魔化したってムダに決まってる。


「庇ってても警察が調べればすぐに分かること。

消防も出てる訳だからこっちが1言添えれば簡易に動くと思うよ。

庇うだけあんたの立場も悪くする。

その落とした子に、立場を押してまで庇うような価値があるとは到底思えないけどね」


「だ、だから何言って…」


往生際が悪い。


人間のこういうところが面倒くさい。