こわごわと乗り込むとそこには黒髪のこれまたイケメンが座っていた。 突然乗り込んできた私には目もくれずに外を見ている。 「虎徹(こてつ)ごくろう。」 急に黒髪が喋ったので驚いたがたぶん金髪くんのことをさして言ったのだろうということは分かったので、金髪くんの名前を初めて知る。 金髪くんはうぃっすとだけ答えて静かに助手席に座っている。 「あのぉ、なんなんですかね…」 重苦しい空気に耐えきれなくなって口を開くと、返ってきたのは無言だけ。 なんでやねん それっきり私も無言になってしまった。