「お前マジ頭大丈夫か?」


今度は心配そうにこちらを見てくる。

失礼な。私は正常だっての。



「まぁそういうことだから。私をしばろうったってそうはいかないよー。」


私がそう言うと手元の花火が燃え尽きた。


自分の近くが暗くなって天翔の顔もぼんやりしか見えなくなった時


チュッ


これはキスされたのか。


「え?なに?」

動揺して問いかけると天翔は低い声でこたえる。


「やっぱオレの女になれ。」


だからなんでそうなる!


「猫みたいに自由なやつを俺の手元に置いておけたら最高だろ」


要するに支配したいと…

めっちゃ性格悪いんじゃないか!?



逃げなくてはと本能でさとり、自分のカバンを探しに行く。


倉庫の中のバイク整備した場所へ行くと無事カバンを発見する。



が、後ろに不穏な気配を感じる。



振り返るとやはり天翔がいた。