「ねぇ、ひとつ聞いていい?」 天翔の膝の上に座ったまま問いかける。 「なんで私なの?今日会ったばっかりだよ?」 天翔は大きく息を吸うと衝撃発言をした。 「お前が美人だからだ。俺は女には苦労してない。けど寄りすぎて苦労してんだ。お前ぐらいの美人が彼女としていりゃあ、下手にほかの女も寄りつかねえだろ。」 あー、はい。つまり、女よけってわけ。 利用されんのか。 ますます嫌だな。 「なにそれ最低。絶対いやだから!!」 それだけ言うと立ち上がって堤防をあがってスタスタと歩き始めた。