3月のパンタシア

(むろんそんなことは言えない)

日に日におなかは大きくなってく・・・・・・・・・・・

司はあれ以来引きこもりでノイローゼ気味になってるし。

解決しなきゃいけない、どうしてもおろしてもらわなきゃ。

ある日、裕子は恐ろしことを思いついた。

子供もろとも殺すそしたら司は楽になる。

先輩を呼び出すと、階段から突き落とそうとした。

見事に失敗をした。

先輩はびっくりした顔をしてでも子供をかばって背中から落ちた。

「貴方さえいなければ」「私と司の夢は守れるの」

自分がこんなことをするとは思えなかった。

走り去った、自分のやったことは殺人未遂だ。

裕子は司のため、すべてノイローゼ気味の司を楽にしてあげたかった。

それだけだった。

一言が言えれば楽だった「私も好きなの」

そのあと裕子は教室の、窓から飛び降りた。

冬の寒い日だった。黒板には「司の為だと思ったから」「ずっと好きだった」2行にわたる文字が書いてあった。

もう彼女はいない・・・・・・・・・・・


愚かな男の為に散った若い命、彼女の命は紙ひこーき。