私が出逢ったキセキのかけら

「ちがうにゃ。オイラは、猫じゃないにゃ!」

「「どーみても、猫じゃん」」

「オイラは、神様にゃ!!!」

「「……。あはは……」」


あたしと優弥が苦笑いをすると、黒猫はムスッとした顔をする。


「何だ?その信じてにゃいっていう笑い方は」


黒猫がそういった時、あたしは、何かが繋がったような感覚を覚えた。


「いやっ!あたしは、信じるっ!!」

「ホントかにゃ?」

「うん!あなた、クロでしょ!」


あたしがそう言うと、クロと優弥は綺麗なハモリを聞かせてくれた。


「「クロぉ!?」」


と、本当に、まぁ、綺麗にハモったこと。


「にゃんだ、そのにゃまえはっ!!」

「クロってあの神様か……?」


1人と1匹はそれぞれ、個性豊かな反応をした。


「で、クロ?あたしに、何のようなの?」

「く、クロ……。まぁ、いいにゃ……」

「……いいんだ」

※↑優弥です。


「で?その神様がどーして来たの?用件があって、来たんじゃない?」

「にゃ!言い忘れてたにゃ!!」

「「(こいつ、何のために来たっ!?)」」


優弥とあたしは、同じことを心の中で突っ込む。


「まぁ、オイラの本体から、49日間の間に未練解消しなくちゃならないのは、聞いたにゃ?」

「うん……」

「で……」

「の、前にさ?」

「にゃんだ?」


「「お前はいったいなに?」」