私が出逢ったキセキのかけら

あたしは優弥から、思いっきり目をそらした。


「さ、ささささっさとっ、ふ、服着てよっ!!!」

「ご、ごごごごごめん……」

「な、ななななにやってんだにゃっ!」

「「そもそもお前が原因な!?」」

「……にゃ?」


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優弥の着替えも終了し、一件落着すると、あたしたち2人は、このクロネコに向き合う形で。机を挟んで座っていた。


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「おいおい、瑠奈?喋る猫なんか連れてくるんじゃねーよ……」

「あたしは、連れてきてないよ?窓から、勝手に入ってきたんだから」

「でもさぁー……、喋る猫とか……((ボソッ気色悪りぃじゃん?」

「((ボソッそーだけど、この猫気づいたら入ってきてたんだし仕方ないじゃん?」

「((ボソッ例えそーだとしても……、喋る猫は……」

「((ボソッ喋る猫だろうがなんだろうが、あたしが見えてるって、普通なの……?」

「((ボソッさあ?知らねー。でもなぁ……、喋る猫は……」


優弥がそういった所で、目の前の猫が大きな声を出した。


「にゃぁぁぁぁぁああああ!!!!!!さっきから、猫、猫、猫、猫!!!うるさいし、しつこいにゃぁぁ!!」

「「だって猫じゃん」」