「何を我慢する必要があんだよ」


その言葉で、あたしの涙腺が一気に崩壊した。


あたしが泣いている間、優弥が優しく背中を叩いてくれてて……。


    ──触れられない──


それでも、すごく安心した。

優弥の温かさが、伝わってくる──。


何でかんだ言って、きっと、精神的に、疲れてたんだと思う。

急に死んじゃって……。


あたしは、16才だ。

死ぬには、早い。

はっきり言って、こんなに死ぬのが早いだなんて、思ってなかった。

もっと、もっと……

これから先、長い長い人生があると思っていたのだ。

それがあっけなくなくなり、本当に、残りの寿命は後、49日間。


そんな事を言われて、はいそーですかって、言えない。

言えるわけない。


あたしは、気がすむまで

優弥の胸の中で、泣き続けたのだった──。