私が出逢ったキセキのかけら

「あっ!!!」

「なっ、なんだよ!急にでかい声、出すなって!!」

「あぁ、ごめん」


そう言って、軽く謝るあたしと優弥は、家に向かいながら、話をしていた。

もちろん、目的地は優弥の家だ。


だって、あたし死んじゃってるから、家にいてもいなくても一緒じゃん?

それなら、優弥のところに行って話を進める方が、効率いいじゃん?

期間も決められてるしね。


「で?どーしたんだよ?」


そう話を振られて、思い出した。


「あ、そうそう。あのね、良いこと思いついたの!!」

「おっ、マジか!どんなことだ?」

「うん。あのね?あたしが莉桜の所に行っても、莉桜はあたしのこと見えてないから行っても意味ないじゃん?」

「まぁ、そーだろうな」

「でしょ?だからね?優弥が行けばいいんだよ!」


そう言った私に、優弥は一言。


「……は?」

と、返してきた。


「だってさ?優弥は、あたしのこと見えて
話しも出来てるしー。だから、莉桜の所行って、優弥は、あたしが言ったことを莉桜に伝えてくれればいいんだよ!」

「瑠奈ってさ?結構ぶっ飛んでるよな」

「え?なんで?」