私が出逢ったキセキのかけら

あれ?なんで、あたし……、寂しいって、思ったんだろう?


……噂をすればなんとやら。

前方から、優弥が歩いてくるのが分かる。

そしてその距離1m。


「‥‥‥優弥‥」


少し寂しくなりながら、名前を呼んでみる。


反応するわけないか……。


そう思い、行こうとしたその瞬間───、


「あれ?誰か呼んだ?」


……あれ?……反応してる?


「気のせい……か……」

「待って待って!!気のせいじゃない!」

「……その声は、……瑠奈?」


そして優弥は、あたしの姿を探し始めた。

私は、優弥の前で、手を振ってみる。


「おーい、あたしのことが見えるー?」

「うわっ!!……っ、お前死んだんじゃ……」

「やっと、見える人に出会った~!いやぁ~、あたしの心友に伝えたいことがあるのに、あたしのことが見えてないみたいでさ~。だから、協力してっ!!」


・・・・。


「◯※☆○◐§□‡◯△※☆?!」

「え?今なんて言った??」