私が出逢ったキセキのかけら

「まぁ、そんなわけで瑠奈は、あの世には
まだ逝けねぇの!分かったか?」

「……まぁ、なんとなくは……。要するに、あたしが、無事成仏するには、未練を無くさなきゃいけない……ってことであってる?」

「あぁ、そうそう」


と、神様?は、コクコクと頷いてた。


「でもあたし……、未練なんて……」


あたしがそう言うと神様は、


「それは自分が一番分かってるはずだぞ」


と、真剣な目で見てきた。


「まぁ、後はおまえ次第だな」


神様は、そう言った後


「ちなみに言い忘れてたけど、期間は49日だ。その期間を過ぎたら、瑠奈。お前は……、消えるから」

「え?」


あたしは、神様が居たであろう方へと顔を向ける。

しかし、そこにあったのは神様と話をする前にいた莉桜の家からあまり離れていないところだった。


未練……、解消しなくちゃ……。


でも、どーやって?

あたしは、見えてても他の人からは、あたしのことは見えてないんでしょ?

でも、未練解消しなくちゃ成仏できないし……。


と言う言葉が、グルグルとあたしの頭の中で回っている。