私が出逢ったキセキのかけら

「そーだ。未練!」

「そっか、未練か……」

「そうそう」

「で?未練ってナニ?」


あたしがそう言うと、神様は、ズコォーってこけて、


「知らねぇのかぁー?!」


と、閻魔大王様にも負けないくらいのもんっのスッゴい迫力のある顔で叫んでた。


まぁ、閻魔大王様は、見たことないのだけれども。


「知らないから聞いてるんじゃん」


あたしがそー言うと、マジかよ……って、なんか、顔がひきつっていた。


「で?未練ってなんなの?」

「んー、まぁ、あれだ。気がかりな事っつぅか、やり残したこと……みたいな?」


「何で最後"?"つけたの?」

「……まぁまぁ~」


……コイツほんとに大丈夫か?