相手も相手だったから、すぐに諦められた。

ただ、どこかに行く前に何か一言声をかけてくれれば、それだけで十分だったのに。

いなくなったあの日、いつもなら夕暮れのころにキミはくるのに、キミはこなかった。ずっとずっと待った。でもキミはこなかった。

僕は思った。どれだけ待ってももうキミが来ることはないと。