「てか、あいつ帰ったし。」


「あ…彼女…ごめんなさい…」


もしかしたら自分のせいかもしれない…


そう思うと申し訳なくて仕方がなかなかった。


「彼女?


違う違う、ただの友達。」


そう笑う男子高校生の言葉に、思わず目を見開く。


「てゆーか、あいつが勝手に彼女って思ってるだけだし。」


「どういうこと…!」


すぐ近くから聞こえてくる女子の声。


そこには、最悪のタイミングで、例の女子高生がいた。


怒りのせいか顔が真っ赤になっている。