そう言われ、私は唇を咬みうつむいた。 男子高校生の言う通り、私はいつも悔しくて泣いていた。 何もできない自分が情けなくて、格好悪くて。 そして、それを見られていたと聞いて、ますます自分が惨めに思えた。 「言えばいいじゃん。 苦しいから助けてって。」 「え…」 男子高校生を見上げると、にやっと笑っていた。 苦しい…助けてほしい…だけど、見ず知らずの男子高校生に?