王宮暮し

少し時間がかかってしまったわ。

早く行かないと。

レオが待っているわ。

そう思い、足早に廊下を歩いていると
廊下の向こうに、
後ろ姿のジルの姿が見えた。
あれ?狩りに行くのではなかったかしら?
私は気になってしまい、ジルの後を付けることにした。
ジルはしばらく歩くと、一つの部屋にたどり着いた。
そして、その部屋の中へ入ってしまった。

あそこは、今の所誰も使っていない部屋なはず……

私は少し時間をずらして、部屋の前まで行った。
私はジルの姿を確認しようと、部屋のドアを静かに少しだけ開けた。
中を除くとジルが誰かと話しているのが見えた。
なにか大事な話なのかしら?
そう思い聞き耳をたてていると、
2人が熱いキスをしていることがわかった。
…うそでしょ?
どんどん激しくなっていく行為に私は、唇を噛み締め眺めていた。

私は、さすがに耐えきれなくなって、その場を急いで立ち去った。