昇降口を抜けたそこには、たくさんの泣き顔と笑顔であふれていた。 ほんとにもう卒業なんだな…… そんなことを思いながら降ってくる桜を見上げた。 「り〜か!」 美月が思いっきり飛びついてきた。 「今から打ち上げやるって!冬馬が言ってた」 「お〜い!美月!梨佳!」 声のしたほうを見ると、校門の辺りでクラスの人たちがブンブン手を振っている。 胸に花をつけ、丸い筒を抱えている。 あたしたちは返事をする代わりに冬馬たちのところへ走っていった。