次から次へと疑問が出てくる。
そして、自分で否定する。
そんなはずない、と。
ありえない、と。
「嘘……だよね?隼斗が消えたりするわけないよね?だって……だって……っ」
あたしには受け止めることができず、受け入れたくなくて、必死に自分の中で否定した。
でもあたしの横に座った隼斗の、哀しそうなその目が、今起こったことが現実だとあたしに思い知らせた。
「隼斗は……あたしのせいで消えるの……?」
消える。
やっぱり現実味のない話すぎてまだ頭がついていかない。
「梨佳のせいじゃない。梨佳のためだ」
あたしの目をじっと見つめて、隼斗が言った。

