教室に着くと、いつも以上に高揚した空気に包まれている。
ヒソヒソと赤い顔をしながら話す女子。
平然を装いながらも、キョロキョロと挙動不審な男子。
この日にしか見れない、面白い光景。
あたしは、隼斗の後ろの席に着いた。
冬休みが明けた初日。
席替えで引いたこの席。
1番窓側、1番後ろ、隼斗の後ろ。
やっぱりあたしは席替え運がいいみたい。
隼斗が転校してきた時と、逆になっただけのこの席。
あの頃は考えてもいなかった。
その転校生のことを好きになり、大事な人となることを。
第一印象は、『キレイな子』だったな。
そんなことを考えていたら、授業開始のチャイムが鳴ってしまった。

