「「「遠慮しときま〜す」」」 女子の声が見事に被り、冬馬は頭を抱え、周りの男子は大爆笑した。 「俺を見習え」 いつも冬馬と一緒にいる阿部が嫌味っぽく言う。 「黙れよ。お前はどうせ明日彼女とイチャイチャすんだろ」 「そのつもりでございます」 「このやろ〜」 冬馬が阿部の首を締めた。 その時、部屋の電話が鳴った。 あ、もう終わりか…… 動きを止めたみんなの顔からも、同じ感情が読み取れる。 帰りたくはないけど、外も暗くなりそうだし。 延長はせず、みんなでしぶしぶ部屋を出た。