「じゃあ高橋〜」 隼斗があたしの横を通り過ぎた時、担任の大きなため息が聞こえた。 「高橋、いくら転校初日にやったテストとはいえこれは……」 「なになに〜?隼斗くん俺よりやばいの〜?」 明らかブルーになった担任と隼斗に冬馬が言った。 冬馬の言葉を無視して隼斗が席に戻ってきた。 「何点だったの……?」 無言でテストをペラっと見せてくれた……が、思ってたより……。 「あの……さ、勉強教えよっか?20点いかなかった人は追試あるよ?」 あたしの言葉で、一気で顔がパアッと輝いた。