「これこれ!」 健吾が観たいと言った映画は、今話題の恋愛映画だった。 「恋愛かよ……」 「嫌なら寝てろ」 健吾は隼斗に冷たく返した。 「席空いてるかな?」 そう言いながら、美月と健吾はチケット売り場へ向かった。 その少し後ろをあたしと隼斗が歩くが、 さっきの一件で心が落ち着かない。 隼斗の新しい一面を知ったようで。 いろんな顔を知るたびに、好きが積もってく。 もっと知りたいって、思っちゃう。 「行こっか」 隼斗の後を歩き、2人のいるところへ向かった。