「おい、さっさと親探すぞ」
早く攻撃から逃げたい隼斗がそう言うと。
さっきまで笑顔だったゆうとくんが、隼斗の頭にしがみついた。
か、かわいい……
なんかほんとの兄弟みたい!
「母ちゃん見えるか?」
「……見えない」
見る見るうちにテンションの下がっていくゆうとくんを見た健吾は声を張り上げた。
「ゆうとくんのお母さんいますか〜?」
「ほら、もっと声出せ」
「出してるよ。てかお前も探せよ」
みんなで周りをキョロキョロしていると、後ろから「ゆうと!?」と言う声が聞こえた。
走ってきたゆうとくんのお母さんは、あたしたちにお礼を言って頭を下げた。
その返事の変わりに、隼斗はしゃがんでゆうとくんの頭をなでた。
「お母さんに心配かけんなよ」
優しいような、悲しいような笑顔で。

