───次の日
「じゃあ昨日やったテスト返すから、番号順に取りにこい」
今回のテストは、国語、数学、英語が1つになったテスト。
昨日、テストが終わったあと隼斗は「やばいやばい」しか言ってなかった。
「おい、冬馬。早く取りに来い」
「あ、は〜い」
冬馬は去年、クラスで断トツ最下位の点数ばかり取っていたかなりのバカ。
「お前、3年にもなって12点はやばいぞ」
「なに言ってんの先生。2ケタいったんだから褒めてよ〜!」
「いやいや、この学校のテストなんて全員が30点は取れるように作られてんだぞ……?」
先生はすっかり呆れている。
冬馬は自分の席に戻り、すでに友達と騒いでいる。
「はい、じゃあ次〜吉沢!うん、まぁいいだろう」
73点。けっこう取れた…!

