教えてあげる

その日の放課後

私は親友のまみことカフェに寄り道していた。


「ゆきー。」

「なぁに?」

「あのさー。
いつまで響君とあんなかんじのまんまでいるわけ?」

「いつまでって…それはそのー…」


別に好きでこのままでいるわけではない。

今のこの関係を壊したくなくて、

怖くて、伝えれない。

たった二文字が伝えられないのだ。




「ほんとにさぁ、ぐずぐずしてたら響君とられちゃうよ。
響君モッテモテなんだから!」