君は覚えているだろうか

君とであって間もない頃の話。


私は東谷菜々美。高校一年生。みんなからは"ナナ"と呼ばれている。


ナナ『ハスキー!』


ハスキ『んー?』


ハスキと呼ばれ、振り向いたのは。
金見葉朱希ことハスキ.


ナナ『先生が呼んでたぞ』





ハスキ『うんー』



ハスキと私は幼稚園からの長い付き合いである。



ナナ『また転ばないようになー?』


ハスキ『分かってるよー!』

クスクスと笑いながら、ハスキを見送った






?『だーーーれだ!』


ビックリしたぁ……


丸山先輩か……


ナナ『丸ちゃん先輩苦しいです』


丸『ちっ。バレたかぁ。』


丸山秋人先輩こと丸ちゃん先輩。


ナナ『で、何のようですか?』



丸『いや?別に用はねーけど。』


ナナ『そうですか。少し屋上にいきませんか?』


丸『だな』






屋上




ナナ『先輩、本当は用事あったんですよね』




丸『おう』





ナナ『なんですか。』



丸『これ。遊園地のチケット。知り合いがバイトしててさ。もらったんだ。4人まで行けるからさ、ハスキちゃんも誘っていこ?俺のともだちもくるから。』



ナナ『ハスキも誘ってみます』


丸『俺じゃ、戻るわ。またな』



ナナ『お気を付けて』





……さーて、ハスキを呼び出すか。












ハスキ『失礼しましたー』



ヴーヴー


あれ?メール?






いや。電話だ。



ピッ




ハスキ『もしもし』





ナナ『あっ、ハスキ!用は終わったか?』




電話をかけてきたのは、ナナだ。




ハスキ『終わったけど……何の用?』




ナナ『話は後で!とにかく屋上に至急来てくれ!』




ハスキ『分かった!』