瞳に映るキミ



「なるほど。…変な女だな。」

太一さんはそう言って、彼女の額に手を当てた。


「廉、この子かなり高熱みたい。このままここに置いておくのは、まずいかも。」

医者の跡取り息子である太一さんの言葉に頷くと総長は、躊躇することなく彼女を抱き上げ、倉庫に向かって歩き出した。


普段は女嫌いで、喋ることもしないのに、こういう時、すぐに行動できるからカッコイイんだよな。



「ぼーっとしてないで、智也も行くよ。」

太一さんに呼ばれ、俺もあとについて行った。