天使の涙

今日は教科書類が配られて終わった。


それと、学校の探検。


先生とは朝、話してから1回も話してない。


私はもう話す事ないけど、先生は私に聞きたい事だらけだろうな。


「やっぱり、ここにいた」


気づかなかった。いつの間に入ってきたんだろう。


「えっと、自己紹介してなかったと思って、俺は綾坂 空(あやさか そら)よろしくな」


よろしくするつもりはないんだけど。


まぁ、今日知ったのはこの人が私の後ろの席ということ。


「これ、いっちーから渡せって」


……いっちー? 誰?


「あっ、担任の先生のアダ名」


そうなんだ。興味ないや。あの人の正体とか、性格とか隠してそうだから暴いてはみたくなるけど。


「天野杏珠さんで合ってるよね?」


同じクラスの席が前後だったら名前くらい知っていてもおかしくはないか。


「そうだとしたら?」


「さっき、何してたの?」


届くはずないとわかっていて空に手を伸ばしてましたけど。


「死のうとしてたわけではないんだね」


毎日死ぬようなことしてたらさすがにやばいでしょ。それに、それをしてたら多分今日の朝に嫌と言うほど言われるだろうけど。


それにしても、なんでこいつは私に話しかけてくるんだろう。なんで、さっさと帰らないで突っ立ったままなんだろう。


「一緒に帰らない?」


「仲良くしたいだよね!」


「……もう、私に関わらないで」


私は、仲良くしたくなんてない。


信じても裏切られるだけ。


そんなのいらないほうがマシ。