天使の涙

「何、やってんだよ!」



私が、ちょうど体を空中に投げ出そうとした時に多分、私に向けられて叫ばれた。


「お前、死ぬ気か!!」


死のうとしてたよ。そうじゃなきゃ橋の手すりなんかに乗らないでしょ?


「怖くねぇのかよ……」


それは、死ぬことになのか橋を飛び降りることなのかどっちなんだろう。


まぁ、どちらにしても私は、


「怖くないよ」


私の声が届いているのかは知らないけど、なんでこの人は泣きそうな顔をしているんだろう。


「……もう二度とこういうことはするなよ」 


約束はできないし、もう二度と会うこともない


彼は、自転車でどっかに行ってしまった。


仕方ない。今日のところは帰ろう。お父さんいつ帰ってくるのかわからないし。


明日から高校が始まる。