「丸伊ちゃん!」

深空が駆け寄ってきた。

「体育館に行くぞ!」

吉野は叫んだ後、しまったという顔をした。

「僕が押さえておきますから」

進さんは私の背中を押す。
吉野が手を引き、深空が先生にドアを開けるよう叫ぶ。

「いたぞ!」

さすまたを持った先生が来た。

「援軍も来ました、もう逃げ場はありませんよ」

不敵に笑い、進さんは一撃で男を動けなくした。さすまたで抑えられているところまで見て、体育館に入った。